ムラゴン ホーム
。
マッチングアプリで唯一メールラリーの続いた仮名、田和満(タワマン)くん。
彼の売り文句は、人気エリアにそびえ立つタワーマンションの上層階に居を構えていること。しかも分譲。
仕事はIT業界。
見た目は…郷ひろみを塩漬けにしたような感じ。
条件と写真の雰囲気からすると、引手あまたなんじゃないかと思います。
下手するとパパ活くらいはやってそうな感じです(失礼ですよねー私の発想)
そんな彼と面談を致しました。
かれこれ90分近く、田和満はずっと喋っております。
ワタシは相づちをうつのみ。
(勝手な)話題は
《僕ちゃんのストーカー被害について》
めっちゃつまんねー( ･̆-･̆)
クラブのママ並と褒められた相づちにも、いよいよネタが尽きて参りました。
というか、ナニやってるんでしょうワタシ……
ふと我に返ると時計は17時を過ぎておりました。
「エンモタケナワですけど、そろそろお開きにしませんか？ずっと硬い椅子に座っていたので腰痛が痛み……あたたたたたたたたた」
『あ！ごめんごめん💦気が付かなくて💦』
もちろん演技です、あたし女優だから！
そして驚いたことに、田和満はおもむろにご自分の運転免許証を目の前に提示してきました。
え？！
今どきのマッチングアプリって身分証見せ合うの？！
内心青ざめましたがニッコリと顔をあげて
「わ～♡ホントにあそこにお住いなんですね～」
と、ご返却賜りますればなんと、
『LOLOさんも見せてくれると嬉しいなぁ』
と宣うではありませんか田和満……😨
「ごめんなさーい！私、お財布に小銭しか入れてこなかったので、まさか身分証を披露するとは思ってもみなかったから持ってきてないんですぅ」
間髪入れずにうまく躱すことに成功。
『将来は、どっちの家に住む？』
「あははははは💦( ;; ᷇࿀ ᷆ ;;)、うちは築100年モノの賃貸ボロアパートなんで住めませーん」
おぇぇぇぇ
ワタシ、貴方とのｼｮｰﾗｲなんて1ミリもよぎってないんですけど？
飛躍しております田和満！
めっちゃ羽ばたいております田和満！
羽ばたけ！田和満！
タワマンから羽ばたけ～👍
『これは僕の名刺ね！』
「えええ？ワタシ何にも持ってないので頂けませんよ」
お車代なら受け取るけどな！←心の声
そして駅の改札までお見送りいたしました。
『じゃ、LOLOさん来週も会おうね♥️』
開いた口が塞がりません！
めちゃくちゃポジティブ田和満！
ワタシ、お付き合いしますとも何にも言ってないし。
「後ほどアプリの方にメールしますね～👍」
と、言い放ちまして
とっとと自転車に乗って帰りました。
1時間後、アプリにメール着信
『LOLOさん、僕のタイプだった♡
それにとっても楽しかったです！
会話もすっげー弾むし！
今日は僕のつまらない話につきあわせちゃってごめんね。
来週は2人の将来について語ろう！』
おめでたい
実におめでたいよ田和満さんよ( ˙꒳˙)ﾉﾞ
ツッコミたい箇所、赤ペン先生が入りやすいように誘導させていただきました。
LOLOからの返事
「こちらこそ貴重なお時間を
こちらにお越し下さりありがとうございました。
田和満さんはとってもおモテになるので
パートナーがワタシである必要はないと
お話しを伺って確信致しました。
ごめんなさいm(._.)m
田和満さんのお幸せを祈っております。」
というお祈りメールを差し上げまして
とくにブロックすることなく数日を過ごしました。
察しの良い殿方だったようでその後はお返事ありません。
ポイントは、プライドを傷つけないようにお断りをすることが重要です♬.*ﾟ
それに、何処でまた接点が訪れるか分かりません、仕事上とかね。
そうなった場合でも堂々とご挨拶できる状況にしておくのがいいと思うの。
ある意味、一期一会ね。
でね、私の本音。
あ～あ、マッチングアプリなんて
めんどくさ～(ヽ´௰`)
ってことで退会致しました。
～完～
もう続きはないですよ(*′ᴗ‵*)
。